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完全雇用実現のための財政政策について: 世代重複モデルによる理論的分析 -MMT(現代貨幣理論)の理論的基礎-

Tanaka, Yasuhito (2021): 完全雇用実現のための財政政策について: 世代重複モデルによる理論的分析 -MMT(現代貨幣理論)の理論的基礎-.

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Abstract

独占的競争のもとでの世代重複モデルを用いて需要不足による非自発的失業の存在について考えるとともに,財政政策によって完全雇用を実現する可能性を検討する。主な結論は以下の通りである。非自発的失業が存在する状況において財政支出の拡大によって完全雇用を実現するためには財政赤字にして政府債務を作る必要があるが,その後完全雇用を維持するためには均衡財政が求められる。したがって最初の政府債務を返済する必要はない。同様に減税によって完全雇用を実現する場合も,その減税による直接的な消費増加分の財源は政府債務で賄い,それを返済する必要はない。政府債務を返済しないというのは満期のない国債にするか,中央銀行が買い取ることを意味する。本稿の内容はいわゆる現代貨幣理論(MMT)に基づく議論に理論的な基礎を与えるものである。

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